絶対わかるシリーズ(化学編)

 こんにちは
 仕事上、大学での化学に関する情報を収集しております。今回は大学で使用する化学の教科書/参考書に関することで、資格試験とはあまり関係ないかもしれません。危険物取扱者試験に対してはオーバーワークの範囲外で、技術士試験(化学部門・応用理学部門)では範囲内の基礎となる事項です。
 一般的な大学では、化学を学ぶ際に分野別に以下のような教科書を用います。基本的に海外の有名どころの本の日本語訳版で、一部英語原著を購入させる大学もあります。
@教科書の一例
・有機化学・・・マクマリー、ボルハルトショアー、ソロモン、ウォーレン
・物理化学・・・アトキンス、バーロー
・無機化学・・・シュライバー、コットン・ウィルキンソン
・生化学・・・ヴォート、ストライヤー、the cell、エッセンシャル細胞生物学
・化学工学・・・「速度論」等、日本人著作がメイン
・分析化学・・・同じく和書がメイン
 これらの本は高価(1冊3千円~7千円程度で、上中下巻+解答書の4部作のものもある)で、頻繁にバージョン(第何版)が変わります。ページ数も多く、難解であり初学者にはとっつきにくい面もあります。
 そこで、大学の化学で躓いたり、概要だけさらっと押さえたいときは以下の本をお勧めします。
 
絶対わかるシリーズ, 講談社サイエンティフィク, 約2400~2600円程度
(著者はタイトル毎に異なりますが、斎藤勝裕氏が多くかかわっています) 
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 同じ講談社サイエンティフィクの「単位が取れるシリーズ」よりも明快であり、ページ数も少なく読みやすいと思います。
 今現在18タイトルほど出版されていますが、私が読んだのは、
・絶対わかる 有機化学
・絶対わかる 無機化学
・絶対わかる 物理化学
・絶対わかる 分析化学
・絶対わかる 有機化学
・絶対わかる 化学結合
・絶対わかる 高分子化学
です。
 利点はやはり、その分野の概要を短時間でつかめることでしょう。私が読んだ中では、無機化学、有機化学、物理化学がお勧めです。分析化学と化学結合はいまいちだったかな?本のタイトルはバラバラですが、意外に重複した内容が多くでてきたりします。混成軌道とか。まあ、復習になるから構いませんが。私はこの本と演習書だけで定期試験や院試験を乗り越えました。演習書は1分野につきサイエンス社の黄色本他数冊ガッツリやりこみましたが。大学院に入ってから、上記海外の教科書を読み込みました。
 
 逆に欠点は簡単に見せようとしてハムスターのようなキャラクターを出すのですが、セリフが意味不明な時があり、かえって混乱のもととなる場合があることです。その他、演習問題もついていません。
 シリーズ物はタイトルによって当たり外れがあるのは仕方ありませんが、このシリーズは全体的に高い水準を保てていると思います。網羅性や詳解ではなく、概要をつかむという目的に対してです。
難解な教科書で大学の化学を嫌いになりそうになったら、このような簡単な和書を手に取ってみてください。そこから、もう一冊位入門書の次に当たる基礎本を押さえたら、海外教科書もスムーズに理解できるようになると思います。演習も忘れずに行ってください。
結論:絶対わかるシリーズは、多分絶対わかります。ただしこれだけでは内容・演習面で大きく足りないので、次につなげるステップとして利用してください。
ではでは。

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