電験その12_レビュー⑦マンガでわかるシーケンス制御

 こんにちは

 今回はマンガでわかるシリーズ7冊目のレビューを行います。

⑦「マンガでわかる シーケンス制御」, 藤瀧和弘(著), 高山ヤマ(作画), トレンド・プロ(制作),
Ohmsha, 2000円(税別)
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通読目安 :80分(漫画部:40分、活字部:40分)
全201ページ内訳:漫画部約134ページ、活字部約67ページ
難易度  :★★★☆☆
分かり易さ:★★★★☆
電験対応度:★★★★☆
ストーリー:★★★★★
作画   :★★★★☆

 マンションに引っ越してきたおせっかい君は、はたしてひきこもり博識巨乳美少女大家さんを外の世界に連れ出せるか?
 全201ページ中2/3程度が漫画部です。多少、他タイトルでいうイケメンドヤ顔説明ならぬ、巨乳美少女キメ顔説明がありますが、ちゃんと動作も入っているので気にならない程度です。活字部はおなじみのフォローアップという扱いで、漫画部より一歩踏み込んで説明していますが、非常にわかりやすく書かれています。ただし、どちらかというと電験というよりは電気工事士向けの本といった方がいいでしょう。もちろん、電験と電気工事士でかなりの部分が重複範囲ですので、電験用として読んでも差し支えないと思います。

【ストーリー】
 お節介焼きの青年「恩節カイ(おんせつかい)」が引っ越してきたマンション「エスポワール」では、何故かエレベーターが故障中のままであった。引っ越しの挨拶も兼ねて上層階に住む大家さんに問い合わせに行くと、そこには引きこもりの美少女大家「森日岐子(もりひきこ)」が引きこもりライフを満喫していた。恩節がエレベーターを直して欲しい旨を伝えると、皆納得の上住んでいるので直す必要はないと言い放ち、直したければ勝手に直せと突っぱねられるが、本当に直す気があるならシーケンス制御で動くエレベーターの基礎、制御回路を教えると言う。恩節はエレベーターを自ら直すので、一緒に外の世界へ飛び出そうと提案。はたしてエレベーターは直り、大家さんは外の世界に出られるのか?

・・・といった具合で、漫画としてとてもストーリーがしっかりしており、ピュアな恋愛要素がきれいに絡まってきます。内容は、エレベーターを直すために、基礎を学んだ後、様々な回路を実際に作っていくといった流れになっています。

【作画】
 体のパーツが若干不安定な部分もありますが、リアル画、デフォルメ画ともに大家さんが同シリーズの中ではぶっちぎりにかわいいです。もちろん、見た目も中身もです。s02.jpg
(左:恩節カイ、右:森日岐子)

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 デフォルメ画もかわいい

【目次】
 プロローグ ひきこもりとおせっかい
 第1章 制御
 第2章 シーケンス制御
 第3章 制御に使う様々な機器
 第4章 シーケンス図の描き方
 第5章 接点と論理回路
 第6章 リレーシーケンスの基本回路

【内容】
 電気回路と制御回路、接点、シーケンス制御、フィードバック制御、各種スイッチ(押しボタン、トルグ等)、電磁リレー、シーケンス図の描き方、論理回路(AND、OR、NOT、NAND、NOR)、リレーシーケンス、タイムチャートが学べます。
 後述しますが、電験試験対策に必須な論理回路に1章分(漫画部22P、活字部11P)割いており、非常にわかりやすく説明されています。

 恩節カイはマンション「エスポワール」に引っ越してきます。
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  (; ・`д・´)…ゴクリ。ここで賭博が開帳され借金を背負わされて、焼きゴテを押されるのか・・・とドキドキしていたら、そういうお話ではありませんでした。健全なお話です。
 ひきこもり巨乳美少女大家さんが制御回路に関して教えてくれます。

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 背景は回路図等&吹き出しで説明ですが、腕組み棒立ちでこっちを見てるだけの某イケメンドヤ顔説明ではなく、しっかり指さしなどマンガに絡めてきています。この構図もそこまで多くないです。
 フォローアップでは一歩踏み込んだ説明をしていますが、平易でわかりやすい記述です。特に論理回路に関しては、しっかり要点が抑えられています。

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 電磁リレーやシーケンス図の描き方は電験というよりは電気工事士向けの知識です。
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 後半は、恩節が部品を買ってきてリレーシーケンスを実際に作るという内容になっていきます。どんどん付け足して、最終的にはなかなかの力作になります。出来たものは、クイズ番組によくある早押機(ボタンを押すとピコーンと反応する奴)です。
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 これを応用して、エレベーターを修理できるかというと、そうは問屋が卸さない。エレベーターのシーケンスは複雑なのです。では、どうなったかというと・・・読んでからのお楽しみです。
 繰り返しになりますが、電気工事士向けの要素の方が強いです。だたし、電験で必須のフィードバック制御や論理回路、その他三相交流等基本的な回路の説明も入っており、何よりストーリーがしっかりしていて、登場人物がとてもかわいく読みやすいので、おすすめ度は★★★★☆とします。

 とりあえず、電験に関してのマンガでわかるシリーズのレビューはこれで終わりです。後は、評価の調整を少し行います。

 ではでは
 

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