高圧ガスその5_"2016甲機「丸棒のねじり」

 こんにちは
 高圧ガス製造保安責任者(甲種)の検定講習が各地で大体終わり、残すところ数地方だけとなっています。
 今回は”甲種機械”に関する、ただの妄想記事ですので、あまり真に受けず読み物としてご閲覧ください。
 インターネット掲示板では、各会場の講習会の情報が出回っています。愛媛では講師がここが検定試験に出そうと言った、東京ではここ、大阪ではここ、等様々な情報です。サンプル数は少ないですが、今回甲種機械の講習会のほぼ全ての会場で「丸棒のねじり」、その中で特にねじれ角Φの導出に注意を払うよう説明があったようです。しかし、これまでの検定及び本試験で、丸棒のねじりに関する問題が出題された例がないため、掲示板上では少々パニックとなっているようです。
 そこで、あくまで資格試験勉強に関して、こういう勉強法もあるんだよという例を示すため、この「丸棒のねじり」に関して考察してみました。
 まず、講習会用のテキスト(甲種機械・化学共通)にはしっかり丸棒のねじりの解説が載っています。
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(講習会テキスト)
 さて、このテキストは誰が作ったでしょうか?出版元は高圧ガス保安協会ですが、執筆者はどうでしょう。じつは、テキストの前書きの次のページに執筆者一覧が載っています。
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(執筆者一覧)
 さて、この丸棒のねじりのテーマはこの中のどなたが書かれたのでしょうか?一般企業社員と大学教員が混ざっていますね。少し話が飛びますが、試験問題の作成は漏えいのリスクの問題から常識的には大学教員が作ると考えて問題ないかと思います。この執筆者の中から、大学教員を抜き出し、各教員の専門分野及び著書を調べた結果、丸棒のねじりが該当する材料力学関連の著書があるのは3名。上の赤いラインを引いた方です。
 実際にこの3名がどのような著書を書いているか見てみました。各人複数冊ありましたが、材料力学関係で手に入ったのは4冊。
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(上記の赤字ラインと執筆者一覧の赤字ラインを比較してみてください)
 各本の具体的な中身を見てみました。
・北條先生の著書・・・環境系中心で、丸棒ねじりはおろか、通常の力学関係の記述はほぼ無。
・小林先生の著書・・・丸棒のねじりの章がありました。
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(小林英男, 轟章, 「固体の弾塑性力学」,数理工学舎)
・笠野先生の著書・・・同じく丸棒のねじりの章がありました。ただし、この章の担当は加藤さん。笠野先生は総編集みたいな感じ。
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(笠野英秋ら, 「材料力学」, 朝倉書店)
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(該当章の執筆担当は、加藤さんという別の方)
 同じ丸棒のねじりですが、小林先生と笠野先生のものと、テキストを比べてみてください。明らかに、テキストは、笠野先生ベースで作られていることが分かりますね。(加藤さん執筆が若干引っかかりますが)
 
 そしてこれは、ただの執筆者予想ではありません。出題問題予想です。なんと、この笠野先生の著書内に丸棒のねじりの例題が載っています。
 例題を紹介する前に、甲種機械検定受験の皆さんは、必ずテキストの導出過程を覚えておいてください。理解ができればベストですが、最悪丸暗記でもかまわないと思います。穴埋めが出た時も対処できるようしっかりと覚えてください。
 そして例題です。笠野先生の著書より、
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 解答です。
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(※講習会テキストに同じ式が出ているので、テキストを見ながら解いてみてください)
その他、
・材料力学編集会編, 「大学演習 材料力学」, 裳華房
・荻原芳彦・三澤章博, 「材料力学の基礎と演習」, オーム社
等にも似たような例題があったので前述より1問、
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 大学院試験では、このようなプロセスで出題分析するのが常套なので、資格試験ではあまり目にしないとは思いますが勉強法の(悪しき?)一面として、参考にしなくていいので、ふーん( ´_ゝ`)と読み流してくださって結構です。
ではでは

コメント

  1. ポチョ より:

    おはようございます。
    まさか甲種機械が取り上げられるとは思いませんでした。
    ひょっとして、ぬくぬくさんは講習を受けたのですか?
    KHKの講習は高額過ぎて、私は申し込む気は全くありませんでした。
    仕事でKHKの認定やら強度計算をしたこともあるのですが、監査が結構細かいのと手数料がべら棒に高額なので、私生活では関わりたくはなかったりします。
    丸棒のねじり・・
    これは何を作る為の知識なのでしょうかねぇ。
    パッと浮かんだのは螺旋アンカーボルト位でした。
    平板のねじりならば、適当に設計したことはあります。
    エネルギー管理士か電験3種をどちらで受験しようか迷っています。
    実務に近いのはエネルギー管理士で、非常に取っ付き易いのですが、仕事として巷にあるのは電験のみ、何より躊躇ってしまうのは受験料がアホみたいに高い→エネルギー管理士

  2. ぬくぬく より:

     こんにちは。今年の甲種機械は会社員時代の友人が受けました。化学メーカーで設備新造のため、超最優先で取得を勧奨、というか命令された模様です。私自身は、機械の講習は受けてませんが、そのうち国家試験の方で取得しようと思っています。
     電験とエネ管なら、(エネ管電気の場合)普通は電験を先に取ると思います。ただ、10年位前まで、エネ管は電験2.5種と揶揄されたように、エネ管の方が難易度が高かったのですが、ここ数年電験の難易度が上がり、あまり差はないか、人によっては電験の方が難しく感じる場合もあると思います。ここ4, 5年の電験は本当に難しいです。