高圧ガスその33_2019年度講習検定傾向と対策

 こんにちは

 2019年も早いもので、もう少しで3月に入ります。
 3月中旬から高圧ガス試験甲種区分(化学・機械)の法定講習会の申し込みが開始です。

 申し込む際に押さえておきたいポイントは、

①講習会会場選び
1-A:比較的早く席数が埋まる会場がある=申し込みはお早めに
1-B:講習会の会場と検定試験の会場はセットのため変更できない
1-C:会場によって合格率がかなり違っている。ぶっちゃけ、どの会場がいいの?
1-D:会場によって、講習後~検定試験まで1.5ヶ月あったり、2週間しかなかったりバラバラ。空く期間と合格率に関係はある?

②講習会当日
2-A:講習会前は何をどの位勉強しておけばいいの?
2-B:講習中はどうしてればいいの?
2-C:講師の人達は出題される問題を知っている?
2-D:講習会後は何を勉強すればいいの?
2-E:他の講習会場で講師が何を話したか知りたい・・・

 こんな所でしょうか。

 まずはスケジュールの確認をしましょう。
2019kouatusche.jpg
(高圧ガス保安協会HP引用)
 ※申し込む際には必ず自身で一次情報源(公式HPやパンフレット)で確認してください。
 それでは一項目ずつ追っていきましょう。

①講習会会場選び
1-A:比較的早く席数が埋まる会場がある=申し込みはお早めに
 人気会場では、申し込み受け付け開始から1週間を待たず定員が埋まってしまうケースがあります。後述しますが、一時期は合格率が他の1.5倍程度あり、講師が問題を垂れ流しているとの噂まででた「愛媛会場」、例年合格率の高い「広島会場」等が人気会場の筆頭です。なお、検定試験は日曜開催ですが、講習会は全て平日3日間です。社会人泣かせです。

1-B:講習会の会場と検定試験の会場はセットのため変更できない
 例えば、東京在住の方が人気会場である「愛媛会場」で講習を受けた場合、講習の3日間だけでなく、検定試験も愛媛県で受けることになります。「講習会場と検定会場はセットとなるため、会場の変更はできません」と公式に明示されています。
 テキスト代の他、交通費やホテル代等費用が膨大に膨れ上がる可能性が高いです。また、費用が所属会社持ちであれば、近隣の会場を指定される場合がありますので、会社やお財布とよく相談してから決めてください。

1-C:会場によって合格率がかなり違います。ぶっちゃけ、どの会場がいいの?
 会場によって合格率が次のように異なります。※なお、数値は独自調査のため、正確な値は過去問集をご確認ください。
kouatsu2019.jpg
 一時期猛威を振るった「愛媛会場」。近年の結果を見てみるとその影は薄れはじめています。一昔前なら、安定して高い合格率を維持していた愛媛や広島をお勧めするところなのですが、近年、講習内容の均質化が進んでいるようなので、一番近い会場での受講で問題ないと思います。「大阪会場」が低調なのは、受験者層の問題(受験者母数が多くレベル差が大きい)もあるかもしれません。

1-D:会場によって、講習後~検定試験まで1.5ヶ月あったり、2週間しかなかったりバラバラ。合格率に関係あるの?
2019kouatsunittei2.jpg
 講習~検定日までの期間が空くと勉強できる時間が増える、期間が空かないと講習の記憶を維持できる。勉強時間確保と記憶保持のせめぎ合いですね。
 結論として、講習日程と合格率間に有意差はないと思われます。
 (どうしても数値的・理論的に判断したい人は、以前の記事に母数を載せていますので、各自適切な統計を取って比較してみてください)
 ただ、個人的には講習当日は学ぶ・覚えるというよりマーキングで精一杯のため、しっかり復習と過去問を解く時間が取れるよう4月中に開催されるところをお勧めします。
 
②講習会当日
2-A:講習会前は何をどの位勉強しておけばいいの?
 最低限、高校物理・高校化学はしっかり復習しておきましょう。できれば大学教養学部レベル(1~2年生)まで復習しておきましょう。エントロピーって何?エンタルピーって何?レベルでは講習に全くついていけません。
 講習会で使用するテキストは分厚く、要点を絞った学習ができないので、講習会までは開かなくてもいいと思います。
 なお、テキストは当日会場で買えますので、事前に買っていない方はお金と時間に余裕をもって会場に行きましょう。

2-B:講習中はどうしていればいいの?
 講師の方が、「ここに注意」やダイレクトに「ここにマーカーでラインを引いて」とおっしゃるので、それに従いひたすらテキストに蛍光マーカーでラインを引いてください。3日間で100ヵ所以上ラインを引くことになるかと思います。

2-C:講師の人達は出題される問題を知っている?
 講師の方は必ず、「私の個人的な見解ですが」、「私個人の感想ですが」、「私独自の分析ですが」、「試験に出るか知りませんが、資格を取って働くうえでここを勉強しておくと良いですね」等と前置きをしますが、間違いなく出題内容を知っているでしょう。2016年度の甲種機械の検定問題の一つ「丸棒のねじり」、2018年度の「2次反応速度式」はこれまで出題例がないにもかかわらず、講習時に少なくとも4~5会場(把握できていないだけでおそらく全会場?)でしつこい位にここをハイライトした説明があったとのことです。
 おそらくは、小問等具体的な試験問題は把握しておらず、A4一枚程度に問題番号と出題分野だけ載っている用紙を事前に試験元で閲覧していると思われます。

2-D:講習会後は何を勉強すればいいの?
 マーカーを引いたところを何度も確認し、過去問(講習会場でも購買可能)を解いてください。
 過去問は5年分以上解けばいいかと思います。マーカーでチェックした分野の問題数が足りないと思われれば「よくわかる計算問題の解き方」(講習会会場でも購買可能)を解いてみてください。

2-E:他の講習会会場で講師が何を話したか知りたい・・・
 色々探したのですが、残念ながら(?)ある程度活発で情報量の得られるサイトは、「5ちゃんねる」しかありません。資格板の高圧ガススレッドを参照ください。書き込む人の良心を信じるしかないです。

 それではご健闘を祈ります。

コメント

  1. LVG より:

    いつも楽しくブログ拝見させて頂いてます。
    私は今年甲種機械を受験予定ですが昨年甲種化学に受かっており法令免除になります。
    3日間の講習のうち法令は初日と決めつけてしまっていいでしょうか?
    つまらない質問で申し訳ないですが、受講する際の参考として教えて頂きたいと思います。
    よろしくお願いします。

  2. ぬくぬく より:

    こんにちは(^o^)/
    私のとき(化学)は確か2日目が法令だった記憶があります。
    3日間中欠席遅刻は認められないので内職に精を出すということですかね。 
    受講票が来るまで時間割は分かりませんね。
    お力になれず申し訳ないです(;_;)

  3. LVG より:

    ありがとうございます。
    3ヶ月弱対策頑張ります。

  4. 匿名 より:

    機械の講習認定試験は大学受験レベルですか?

  5. ぬくぬく より:

    いいえ 大学1,2年レベルはあります。
    大学受験の知識(物理)のみだと受かるのは非常に厳しいと思います。
    ベルヌーイとか応力ひずみなど、大学に入ってから学ぶ事項が多いです。
    例えば一番簡単な問題
    「直径30 mmの鋼棒が50 kNの引張荷重を受けたときに鋼棒に生じる応力を求めよ」
    これを瞬間的に答えられないと厳しいと思います。
    なお、大学受験の範囲外です。

  6. 匿名 より:

    機械の講習行く前に読んでおいた方がいい大学レベルの物理の本はありますか?
    自分は工業高校卒です。

  7. ぬくぬく より:

    すみません。スマホへのコメント自動通知が何故か働かず返信遅れました。
    大学の教科書は難しすぎるので、
    講習会のテキストをやって、理解できない分野を
    トコトンやさしい〇〇(日刊工業新聞)のシリーズで読めばイケルと思います。
    余裕があれば、材料力学、機械工学のための力学 、熱力学 (何れもJSMEテキストシリーズ) 等をやれば演習もできます。機械学会が作っている大学の教科書的なシリーズです。
    ただ、やることが果てしなく多くなってしまうので、講習テキストを一読するところから始めるのがベストかと思います。